ヨガブロックの使い方 | ポーズを無理なく調整する補助道具の選び方

ヨガマットとヨガブロック

ヨガブロックは、ポーズを難しくする道具ではありません。むしろ、床に手が届かない、姿勢が苦しい、膝や腰に余計な力が入りそうなときに、体と床の距離を埋めてくれる補助道具です。

私も最初は、ヨガブロックを「上級者が使う小物」だと思っていました。けれど実際には、床まで手を伸ばすより先に高さを作ったほうが、動きに集中しやすいと感じました。無理に床へ手を伸ばすより、ブロックに手を置いたほうが、ポーズの形を追いかけずに済みます。

ヨガは、完成形に近づくことだけが目的ではありません。今の体に合わせて姿勢を調整することも大切です。この記事では、ヨガブロックの基本の使い方、置き方、素材とサイズの選び方、初心者が使いやすい場面をまとめます。

目次

  1. ヨガブロックは床との距離を埋める道具
  2. 高さは3段階で使い分ける
  3. 立ちポーズで手を支える使い方
  4. 座る・寝るポーズで体を預ける使い方
  5. 素材とサイズの選び方
  6. ヨガマットとの組み合わせ
  7. 初心者がやりがちな失敗
  8. まとめ

ヨガブロックは床との距離を埋める道具

ヨガブロックの役割は、手やお尻、背中の下に置いて、体を支えやすくすることです。床に手が届かないとき、無理に体を倒すのではなく、ブロックを高くして手を置きます。すると、床へ届かせることより姿勢の安定に意識を向けやすくなります。

ヨガ初心者ほど、「手が床につかないからできていない」と感じやすいです。でも、床に触れることより、呼吸を止めずに姿勢を保てることのほうが大事です。私はブロックを使い始めてから、前屈の途中で腕ばかりを気にする時間が減りました。

ヨガ初心者向けの始め方でも、ポーズの完成度より無理なく続けることを重視しています。ブロックは、その考え方と相性が良い道具です。

私が便利だと感じたのは、前屈系のポーズです。床に手をつこうとすると背中が丸まり、太ももの裏より腰に意識が行っていました。ブロックを置くと、無理に下げなくていいので、呼吸がかなり楽になります。

高さは3段階で使い分ける

ヨガブロックは、置く向きによって高さを変えられます。一般的には、低い、中くらい、高いの3段階です。

使い分けの目安は次の通りです。

高さ向いている場面感覚
高い床に手が届きにくい立ちポーズ体を倒しすぎず使える
中くらい少し支えが欲しい前屈やねじり安定感と支えのバランスが良い
低い座位や仰向けの補助体を軽く預けやすい

最初は高い向きで使って構いません。慣れてきたら中くらい、低い向きへ変えます。高さを下げることが上達というより、その日の体に合う位置を選ぶ感覚です。高いままで呼吸が整うなら、それがその日の正解です。

朝と夜でも体の硬さは違います。疲れている日は高め、体が温まっている日は低め。ブロックは、日によって変わる体に合わせるための調整幅になります。

立ちポーズで手を支える使い方

ヨガブロックが使いやすいのは、三角のポーズ、半月のポーズ、前屈、ランジ系のポーズなどです。手を床につく代わりにブロックへ置くことで、体を倒しすぎずに姿勢を保てます。

たとえば三角のポーズでは、下側の手をすねや床に無理につけるのではなく、足の外側に置いたブロックへ乗せます。そうすると上半身をねじる余裕を作りやすくなります。ブロックを遠くへ置くより、まず手が自然に届く位置から試します。

ランジでは、前足の両側にブロックを置くと、床へ手をつくより上半身を起こしやすくなります。背中が丸まりやすいと感じるときにも、位置を調整しやすい使い方です。

大切なのは、ブロックに体重を預けすぎないことです。支えとして使いながら、足裏や体幹でも姿勢を保ちます。ぐらつく場合は、高さを上げる、足幅を狭める、ポーズ自体を浅くするなど調整してください。

座る・寝るポーズで体を預ける使い方

ヨガブロックは、立ちポーズだけでなく、座位や仰向けのポーズでも使えます。

座る姿勢では、お尻の下にブロックを置くと座る位置を調整しやすくなります。床に直接座ると背中が丸まりやすい人は、少し高さを出すだけで姿勢を保ちやすくなることがあります。

仰向けでは、背中や仙骨の下に低い向きで置き、胸を開く補助として使う方法があります。ただし、首や腰に違和感がある場合は無理に行わないでください。高すぎる位置に置くと、リラックスどころか緊張が増えることがあります。

私は、座って前屈する前にお尻の下へブロックを置くのが好きです。床にそのまま座るより、骨盤が少し前に倒れやすくなり、背中を丸めて耐える感じが減ります。地味ですが、かなり実用的です。

素材とサイズの選び方

ヨガブロックの素材は、主にEVA樹脂、コルク、木製があります。

初心者が最初に選ぶなら、軽くて扱いやすいEVA樹脂が選びやすいです。比較的軽く、手や背中に当たったときの感触もやわらかめです。価格も比較的手頃で、持ち運びもしやすいです。

コルクは安定感があり、見た目も落ち着いています。少し重さがありますが、手を置いたときに沈みにくく、しっかり支えたい人に向いています。

木製は硬く、安定感がありますが、初心者が体を預けるには少し強く感じることがあります。見た目は美しいものの、最初の一つとしてはやや好みが分かれます。

サイズは標準的なもので十分です。小さすぎると手を置きにくく、大きすぎると扱いにくいです。最初は1個でも使えますが、両手を支える場面が多いなら2個セットが便利です。私は1個で始めて、ランジのたびに持ち替えるのが意外に面倒だと気づきました。

ヨガマットとの組み合わせ

ヨガブロックは、ヨガマットと一緒に使うと安定します。床に直接置いても使えますが、滑りやすい床ではブロックがずれることがあります。

マットが薄すぎると膝や座位で硬さを感じやすく、厚すぎるとブロックが沈んだりぐらついたりすることがあります。自宅用のマット選びは、ヨガマットの厚さは何mmがいい?も参考になります。

ブロックを使う場所は、マットの端ではなく、できるだけ安定した中央付近に置きます。立ちポーズで足の外側に置く場合も、手を置く前にぐらつかないか確認してください。

ヨガ道具は、増やしすぎると準備が面倒になります。マットとブロックを同じ場所に置いておくと、使うまでの流れがかなり楽です。

初心者がやりがちな失敗

初心者がやりがちなのは、ブロックを低く使いすぎることです。低いほうが本格的に見えるかもしれませんが、無理に低くすると背中が丸まり、呼吸も浅くなります。最初は高い向きで使ってください。

次に、ブロックを遠くへ置きすぎることです。手を伸ばしてやっと届く位置に置くと、肩や腰に余計な力が入ります。手を自然に置ける近さへ調整します。

また、ブロックに体重を一気に預けるのも避けたいです。特に立ちポーズでは、ブロックがずれると姿勢が崩れます。手を置く前に安定を確認し、少しずつ体重を乗せます。

最後に、「使ったら負け」と考えないことです。ヨガブロックはポーズを甘くする道具ではなく、今の体に合わせるための道具です。無理を減らすほど、呼吸や姿勢に意識を向けやすくなります。

まとめ

ヨガブロックは、床との距離を埋め、ポーズを無理なく調整するための補助道具です。床に手が届きにくいときや、座る姿勢で背中が丸まりやすいときにも使いやすい道具です。

初心者は、まず高い向きから使い、慣れてきたら中くらい、低い向きへ調整します。素材は軽く扱いやすいEVA樹脂、安定感を重視するならコルクが選びやすいです。

ヨガブロックを使うことは、ポーズを妥協することではありません。今の体に合う高さを作り、呼吸しやすい場所を探すことです。無理に床へ近づくより、ブロックを使って続けやすい位置を見つけるほうが、ヨガは生活に残ります。